うえるかむとぅーまいぶろぐ!(2021.10.08更新)
「らばくてぃむ」より、ミレイ♡エルナ♡カリン
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更新箇所:とっぷ一新しました!
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「ラバクティム~LABACTIM~」へようこそ♡
ほっとひといきしてね(っ´ω`c)
♡ʕ。・θ・ʔʕ*•θ•ʔ(•θ•*)(・θ・*)♡
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残業した
もう無理最高記録だろと思ってたのに
今日2時間半残業した
17時の段階で
あ、これ残業だわ
って確信した
客足が一瞬も途絶えなかった
しかもなんか
後ろにお客さん沢山並んでるのに
うだうだうだうだ……言ってくる人がいて
(品物に関する問い合わせとかなら喜んで答えるんだけど、濁して書くと『これタダにしろよ~』を遠回しに言われてた)
それからもうずっと仕事が減らない減らないいつまでも終わらない
こうやって残業してると、
もしかしてわたしがめちゃくちゃ仕事できないだけ?他の人は普通にこなしてる?
って混乱してくる
帰りの電車は身体が休まって副交感神経が有利になるから
咳出そうになる
はあ……家に着くの23:20くらいかな
ずーっと立ちっぱなしで、トイレ休憩もないし、飲み物一滴も飲んでないから
疲れたーみたいなのはあんまりないんだけどとにかく脚がしんどい
後咳我慢がつらい
職場に仕事押し付けてくる子がいて……
昨日はそうじゃなかったから
もしかしてこないだは本当に大変だっただけ??
でも普通交代のときに仕事残ってたら残業するのがならわしだから
なんで?と思ってたんだけど
なんか、仕事の押し付けは昔からよくやってるらしい……
職場辞めちゃった人、いつも色んな迷惑被ってたから
耐えかねてグループラインで名指ししちゃったんだって
そしたら公開処刑されたのがムカついたらしくて
その次会ったときめっちゃ言い返されたんだとか
確かにいくら悪いことしてても
吊し上げみたいなのされたら頭来るのは分かるけどさー
それまでずーっと
仕事の押し付けとかミス背負ったりとかずっと我慢してたその人の気持ちもめっちゃ理解できるし
そんで、押し付けちゃん
言い返すタイプなの分かるーーーー
あんまり愛想良くないし気が強そうだもん
めっちゃ分かるーーーー
今一番心配してるのは
マネージャーにその件伝えてしまったから
近い内にマネージャーから押し付けちゃんに注意が行くんだけど
なんで告げ口すんだよムカつく
みたいなこと言われそうでーーーー
あーくそーーーー
君のせいで2時間も残業してるんやぞーーーー
週に1回しか働いてないんだからせめてその時間は一生懸命働こうよ
15分爪弄ってるやつなんか見たことねえぞマジでーーーー
今日はタクシーで帰ります……
第200話
「ありがと。一旦家に戻ってから使わせてもらうね」
「なにか買い忘れた?」
「下着。洗ってからじゃないと使いたくないから」
(そういうものなのか)
彼が用を足している短い時間で、彼女は帰ってきた。
シャワーを待ちながら、紙袋のテープを慎重に剥がす。
確か、こういうのを集めていた気がしたからだ。
そして、風呂から戻ってきたユリアナがすぐ着られるように、全ての服の下げ札を取っておいた。
(それにしても……女子の服って高いんだな)
彼女が選んでくれと言うので、似合いそうなものを手にしたら、目ん玉の飛び出るような値段だったのだ。
それでもいいところを見せたいので、いつも通りのポーカーフェイスで買ってあげたのだった。
「ありがと」
キャミソール姿のユリアナが戻ってきて、目の前でワンピースを着始める。
ルークの思っていた通り、上品で大人びた服がとても様になっていた。
「じゃ、メシ行くか」
「その前に、リーダーの人いる?お風呂借りたから、お礼言わせて」
隣の部屋をノックすると、グランツが中で勉強に励んでいた。
「ああ、妹の。ユリアナだったね」
人のことをすぐに覚えるグランツに、ルークは舌を巻いた。
「お風呂、使わせていただきました。ありがとうございます」
「いいえー。脚、結構深い切り傷みたいだけど」
裾から、ちらりと白いものが見える。
「例の……Y地区の学生に切られたんです」
それを聞いて、いつも穏やかなリーダーの表情が険しくなる。
「違法武器か……」と呟いた後、少年はすぐ柔和な微笑を見せた。
「そのテープは一番いいやつで、傷跡を残さず綺麗に治してくれるから。安心してね」
「あ、ありがとうございます」
廊下に出ると、エルナがリビングから顔を覗かせていた。
彼女も出掛けていたのだろうか、よそいきのスカートを履いて、彼氏から貰ったネックレスを着けていた。
「ユリアナー、いらっしゃい。ルークとお出掛け?」
「うん。ごめん。この人借りてくね」
いつもならエルナも誘っていただろう。
しかしユリアナは、今日だけは兄を独占したかったのだ。
「気をつけてねえ」
見送ってから、エルナはいつも通り、
(は……ハミられちゃった)
などと被害妄想に明け暮れるのであった。
やはり手を繋ぎながら、兄妹は夕食を共にする場所を探した。
美味いものでも食って、今日のことは胃袋の奥へ押し込んでしまえと思っていたのに、ユリアナが選んだのはラーメン屋だった。
「エルナとは、こういうところ来ないでしょ」
「確かに。俺は大歓迎だよ」
「ふふ。じゃあ決まり」
テーブル席が空いていたので、彼らは向かい合って、談笑しながら待つことにした。
夜営業を始めたばかりの店内は客がおらず、貸切状態だ。
「脚の絆創膏、一番いいやつだって。リーダーの人言ってたね」
「詳しいんだろうな。グランツのお父さん、それ作ってる会社の社長らしいから」
驚く表情を期待していたが、ユリアナはドン引きした様子で、
「えぇ……、やっば……」
と言った。
「あんなにカッコよくて、社長の息子で、イニーシェ上位なの?お兄ちゃん、逆立ちしても勝てないね」
「ほんと。一緒に住んでても、優しくて非の打ち所がないよ」
ラーメンが二杯、同時に運ばれてきた。
ユリアナが念じると、長い濡羽色の髪が一気に編み込まれる。
換装の魔法を、頭にだけ適用させたのだろう。
彼らは手を合わせ、色の違うスープを口にした。
互いのラーメンを味見し、どっちが好みか楽しそうに話す。
「ねえ。エルナのネックレス、お兄ちゃんがプレゼントしたやつ?」
「着けてた?なら、多分そう」
「すごい。めちゃくちゃ可愛かった。たまにセンスが良くなるね」
(たまに……)
あんな、デートに手袋をしていこうと画策していた男とは、到底思えない。
少女は歯応えのある鶏チャーシューを齧り、威勢よく麺を啜った。
ルークもそれに合わせて食べていると、咀嚼の済んだ彼女がにやりと微笑する。
「わたしにも買ってよ。イヤリングがいいな」
「耳に穴開けるのか?確かに校則は緩いけど……」
「ピアスは開けなきゃいけないけど、イヤリングは挟んで使うんだよ」
「知らなかった」
イヤリング……、イヤリング。
こっちの方が、名前的に穴を開けそうじゃないか?
ファッションに疎いルークは、無駄な反骨心を抱いた。
「そういうのは、彼氏に買ってもらった方がいいんじゃないのか」
するとユリアナは、声を出しながら苦笑する。
「そんな人がいたら、お兄ちゃんに助けてもらってないよ」
「……ごめん」
気にしていない様子で、彼女は続けた。
「わたしの身体を見たことあるの、家族だけだったから。まあ……月末にはまた、そう戻るのかな」
完食した少女は、氷水をぐいと飲んで、既に食べ終わったルークと共に店を出る。
まだ話し足りないと言わんばかりに、彼女は二軒目へと誘った。